そよ吹く風に小鳥啼き・・・・
北海道の梅花流全国大会から昨夜遅く帰ってきました。知床では、野生の小鹿にであったり、大自然の素晴らしさ、そして厳しさを感じた旅でした。
さて、5月31日に発表になった梅花流新曲「まごころに生きる」の解説をさせて頂きたいと存じます。
1、そよ吹く風に小鳥啼き、川の流れもささやくよ。
季節の花は、うつりゆき 愛(いと)しい人は 今いずこ
ほほえみひとつ、涙ひとつ 出逢いも別れも 抱きしめて
生きてる今を 愛して行こう
一番の歌詞ですが、この中で、南こうせつさんが、鳥と遊び、魚を採って遊んだという子供の頃の体験を通して感じた、自然の素晴らしさが表現されています。そして、その歌詞の中には、うつりゆく四季の花々にも世の無常を感じ取っていく、仏教でいう諸行無常の教えも優しい歌詞の中で表現されています
「札幌月寒ドーム」で開催された梅花流全国奉詠大会にゲストとして参加され、ミニコンサートいう形で、我々参加者に披露されまして、その生のステージに感動しました。そのステージでこうせつさんは、口笛で鳥の鳴き声を真似してくれましたが、事前に鳥の鳴き声を録音しておいたかのように感じさせる、見事な響きでした。「愛(いと)しい人は いまいずこ」という言葉には、すべての人を愛おしむことの大切さを現しています。亡き人への追慕、離れて暮らす人への思い、人それぞれの思いを感じていただきたいところです。
「ほほえみひとつ・・・」からの歌詞は二番、三番と繰り返しになるので、二番、三番の歌詞を解説したあとに述べさせて頂きます。この部分は、南こうせつさんが自分の人生で感じてきたこととして一番思いを込めたところだそうです。
私も、高校生の頃は、「かぐや姫」などのフォークシンガーに憧れ、ギターを弾いて歌ってました。その頃と変わらない、元気なステージ、そしてその自然に親しむ生き方に、私も元気を頂きました。その元気を今度は特派巡回先で講員の皆様に伝えていきたいと思います。
この曲の解説は、来月も引き続き延べさて頂きます。