月々の法話

月々の法話

笑う角には福来る


 一年前には、思いもよらなかった経済状況となり、株が大暴落し円高ドル安が大きく進みました。石油やガソリン価格も夏の頃には高騰しましたが、今はだいぶ安くなりました。世界経済が大混乱するうちに新しい年を迎え、この変革の時代を生き抜くのは大変かもしれません。
 さて、うちでは、家族の約束を決めて居間に張り出しました。

  1. 他の人の話を聞いてあげる
  2. 大きな声で怒鳴らない
  3. ケンカはしない
  4. いつもニコニコ笑顔で暮らす

 簡単にみえて、これを実行するのは大変です。こどもはつまらない事で喧嘩をはじめるし、人の話を聞かずにコミュニケーションがうまく行かないこともあります。しまいには大きな声で怒鳴ることも・・・
 でも、最後のニコニコ笑顔で暮らそうというのは誰でも出来ます。家族が笑って暮らせるって大事なことだと思います。いやだと思って不平を言いながら行なうと仕事も勉強もつらいと感じますが、楽しみながら行なうとつらくは感じません。掃除だってみんなで協力して、楽しい話をしながら行なうとあっという間に終ってしまいます。昔の集落で行なわれていた共同作業にはそんな面もあったような気がします。

 地域社会やPTAの役職が回ってきたり、頼まれたりする事があります。そんな時、面倒だと断る人が多いようです。人のためには働きたくないとはっきり宣言している人もいます。確かに貴重な時間を人のために使うのはもったいないし、その力もないと思っている人もいるようです。これからそういう人が益々増えていくのかもしれません。

 でも、地域社会で役を与えられて、皆さんと一緒に仕事をするということはけして損ではありません。多くの人との縁の中で多くのものを得る事が出き、人生を豊かにすることが出来るのです。

 お釈迦様も悟りを開かれ後、苦しみ悩む人の話を聞いてあげながら一生の間、旅を続けました。狭い心に閉じこもっていたらば教えが広まる事はなかったはずです。

2009-01-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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