耳を傾け心で話を聴いてあげましょう
月々の法話もいよいよ今年のまとめとなりました。うちでは、1月の法話でお話ししたように、正月に「家族の四つの約束」を書いて貼りました。簡単そうで毎日守るのは大変で、守れない日もありましたが、張り出す事で確認でき、日々の暮らしのプラスにはなたっと思います。 四つの中では、一番目の「他の人の話を聞いてあげる。」というのがけっこう難しかったです。 初めての人や、仕事上のお付き合いの人の場合は、きちんと話を聞いていましたが、家族や親しい友人の場合、聞き流してしまったり、他の事で頭が一杯で、ちゃんと聞いていない事がありました。特に、よくしゃべる次女は、いつも自分が話の中心にいないと気がすまない性分なのか、私がちゃんと聞いていないと「おとうちゃん!聴いてるの!」と言われてしまいます。 ところで、「聞く」と「聴く」、2種類の「きく」がありますが、皆さんはどのように使い分けてますか?文章を作成する時、パソコンを使えばワープロ機能で変換候補が示されるので、辞書を引くことも少なくなってきたかと思います。漢字にはそれぞれに意味があります。「聞く」というのは、音や言葉が耳に入ってくる事をさし、「聴く」は、心を落ち着かせ、耳を傾けて、音楽や言葉を聞き取ることを言います。 そういえば、「聞く」は門に耳と書きますが、「聴く」には心があります。「話し上手は聴き上手」「人の意見を傾聴する」などという使い方からも、聴く事の大切さがわかります。面接やカウンセリングの基本も相手の話をきちんと聴いてあげる事だそうです。耳を傾け頷きながら聴いてあげると、相手もいろいろ話してくれます. こどもたちも、難しい年頃になっていきますが、子ども話をじっくり聴いて、向き合う時間を出来るだけとってあげたいと思いました。
2009-12-01 | Posted in 月々の法話 | Comments Closed