月々の法話

月々の法話

助け合って生きる事の大切さを感じました!


 袋田は、震災の後、4日間停電、そして一週間の断水となりました。うちの駐車場も給水所になりました。そうした中、大子町では一人暮らしのお年寄りへの支援をただちに始めました。停電でスーパーマ―ケットが飲食店は閉店してましたが、近所のお店は、電卓を使って在庫の商品をどんどん売ってくれたので大変助かりました。そうしたお店の一つがブルマートさんです。民生委員さんと区長さんの依頼で、お店にあるお米や海苔、梅干しを提供して頂き、地域の方が集まり、炊き出しを行いました。地域に密着したお店のありがたさを感じました。また、給水所や水汲み場では順番を待っている人たちがお互いに運ぶのを手伝ったりして協力する姿が見られました。
 停電や断水の間、私も、学校や地域を巡回しましたが、それぞれ、地域で助け合って、水を確保したり、食べ物を分け合う姿が見られお年寄りや一人暮らしの方も安心されたとことと思います。

 3月中はガソリンが不足し、車が使えず自転車や軽トラックで活動してました。葬儀で出かけるときの為にガソリンを入れようとガソリンスタンドに並んでいた時のことです。一度通り過ぎて方向転換して給油口に向かおうとしたら反対側から来た車とほぼ同じタイミングになってしまいました。すると、相手の車のドライバーが、「あなたの方が先に来ていたんだからお先にどうぞ。」と譲ってくれたのです。その頃ニュースでは、順番を巡って争いになったことなどが報道されていたので、意外な展開でした。それと同時に、大子は良いところだと改めて感じたところです。

 普段の生活では見えなかかった人間の本性がこうした非常時には見えてきてしまいます。中には、不満をぶつけたり、怒り出したりすり人もいますが、怒っても何も解決しないどころかさらに状況を悪化させることになります。大変な状況にある時こそ、感情をぶつけるのでなく、助け合い協力し合う事が大事だと改めて思いました。

ブルマートさんでの炊き出しの様子はブログ山寺日記の記事でご覧ください。

2011-06-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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