やっぱり、実体験は大事だと思います。
猛暑の夏も過ぎて、すっかり秋らしくなってきました。厳しい残暑で開花が遅れていた彼岸花も見ごろとなっています。この夏は各地で水害が発生しました。大子町を流れる久慈川も9月21日夜に、昭和61年8月5日以来となる大増水となりました。
さて、夏は自然観察の好機でもあります。夏休みのNHKラジオでは恒例の「子供電話相談室」が放送されていました。その最後に回答者の方が感想を述べられていましたが、その中で、印象に残ったのは、今の子供たちの質問が、実際に観察したことでなく、図鑑でみたり、本で読んだこと、インターネットで知った知識を元に、質問してきていることです。
確かに私がラジオで聴いていた時も、回答者が「どうしてそう思ったの?」と聞き返すと、「図鑑にあったので・・・」と答えるのです。今の子供たちは、トンボも魚も身近な存在ではないようです。トンボや魚を追いかけて夏休みを過ごしていた私たちの世代と違い、実体験に乏しいことを改めて感じたところです。
秋は収穫の季節です。里芋を掘ったり、お米を刈りとったり、栗を拾ったりする経験も貴重だと思います。大子に来れば、リンゴ狩りができます。スーパーマーケットの陳列棚にもありますが、実際に木になって太陽の光をたっぷり浴びているリンゴを自分の手でもいで食べれば、味も格別かと思います。
今年は、風評被害でお客さんが少ないのではと懸念されていますが、リンゴは放射性物質を体外に排泄する働きがあるそうですので、皆さんもリンゴをたくさん食べてください。大子町の方もリンゴ園へ行ってリンゴ狩りをしてみてはいかがでしょうか!
2011-10-02 | Posted in 月々の法話 | Comments Closed