慰霊と復興へ祈りを込めて桜を植えてます
彼岸が過ぎても、氷点下の冷え込みがあったり、寒い風が吹いています。そうした中、宮城県石巻市に行き、桜の苗木を植えてきました。手あわせ桜プロジェクトに協力するためです。この活動の事務局をしている僧侶が駒澤大学の同級生の後藤泰彦師です。彼は、被災者が生きる希望を失い自暴自棄になる姿、アルコール依存症に陥る様子を目の当たりにし、何とかしなければと思い、亡くなった方を慰霊し、生きる人の希望になる桜を植えることを決意し、活動を続けています。
厳しい冬を乗り越え、春に満開の花を咲かせる桜には、人々に生きる希望を与えてくれる力があります。その、桜にかけてみよう!という気持ちだったそうです。わたしも、被災者に寄り添う気持ちを形に表そうと車で四時間かけて石巻へと向かいました。まだまだ、大事な方を失った人々は心の整理がつかず、どうしてよいかわからないという思いをつのらせていることと思います。いつか歳月が流れ、桜の木が育つ頃、幾分でも心の平穏が得られることを祈念して木を植えました。
今回、26歳の甥と12歳の長男も連れて行き一緒に植樹をしましたが、20年後30年後に桜がどうなっているか、復興した地域の姿、人々の様子を見届けてもらいたいと思っています。
2012-04-04 | Posted in 月々の法話 | Comments Closed