全国から梅花の仲間が被災地に集まりました
5月29日、午前7時30分に駐車場に集合した龍泰院梅花講員のみなさんたち、みんなで折った千羽鶴を全国大会に参加する12名の講員さんと私にたくしました。茨城県宗務所のバス三台は安達太良サービスエリアで集合、塩釜港から遊覧船に乗り松島湾へと向かい、そこで海上慰霊を行いました。震災語り部の女性ガイドさんの震災直後のお話は、地元の人ならではの興味深い話でした。
松島で昼食を頂き、バスで石巻市大川小学校へと向かい、茨城県宗務所梅花講で花や千羽鶴を供え読経し、追善供養御和讃を唱えてご供養しました。私自身は震災後の石巻へ、何度も来ていますが、今回初めて津波の被害を受けた宮城県の沿岸部に来た講員さんも多く、静かに手を合わせて祈る姿が印象的でした。
バスは岬を回り、南三陸へと入り、志津川の南三陸町防災対策庁舎のあとでも、読経し線香を手向けました。
半年前に来たときには瓦礫や被災建物の基礎が目立った志津川の街も、すっかり整地され、盛土が始まり復旧工事が急ピッチで進められていました。震災後初めて来た講員さんに私は、一か月後の様子、三か月後の様子、一年後の様子などを話してあげました。そうでないと、ここに街があって多くの人が暮らしていたことさへ思いもよらない景色が広がっていましたので・・・。
全国大会に参加した1万人以上の方が大会の行われた宮城県はもとより、岩手県、
福島県を訪れ、被災地の様子を目の当たりに見て、そして、温泉に宿泊し、お土産をたくさん買っていきました。そのお土産と共に全国の仲間に伝えることができたのではないかと思います。茨城県は30日の朝、直接会場にやってきた講員さんとも合流し、バス四台で全国大会二日目に参加しました。全国から集まった梅花の仲間とそうした思いをさらに強めた大会となりました。その様子は、来月の法話でご紹介させていただきます。
梅花流全国大会旅行の様子は袋田の住職「山寺日記」でもご覧いただけます。