月々の法話

月々の法話

東北の桜を観てきました・・・その1


 4月16日、3時に起床し、4時前に家を出て三春に向かった。早朝なら一般道を走り、2時間ほどで滝桜を見に行ける。寒さ厳しく大雪が降ったりした福島、地元の人が対策を施していたので、大雪の被害は最小限にとどまり、樹齢1000年の紅枝垂れの巨樹は、見事なまでにあでやかな姿で、見る人を楽しませ、生きる力を与えくれた。

 滝桜の撮影を終えても、時間はまだ6時20分だったので、さらに足を伸ばすことにした。郡山東インターへ向かう途中に、大熊町の人が住んでいる応急仮設住宅があった。まだまだ、震災と原発事故の影響が続く福島の現状であるので、福島を訪れることで支援を続きたいと思う。

 その後、安達太良連峰、東吾妻の山並みを見ながら北へと向かった。次の目的地は白石川の一目千本桜である。一年前に檀家さんとバス一台で見学し、昨年5月の法話でもふれたところではあるが、昨年の大河原町ではなく、柴田町の方へ向かった。船岡からは蔵王の雪山を入れて一目千本桜を撮影することができた。そこには日本最大といわれるソメイヨシノの大木もあった。昨年も述べたが、ここの桜の素晴らしさは、ソメイヨシノでありながら、テングス病や病害の枝がきれいに取り除かれていることである。行き届いた手入れにより、このすばらしい景観は保たれている。地域の方が桜を守り、努力を重ねていることに思いをはせた。

 そのあと、何度か訪ねた石巻から南三陸まで行き、被災地の様子を見てきた。また、翌週には会津へ行き、八重の桜で登場した石部桜や鶴ヶ城の満開の桜を撮影してきた。先月の法話で皆さんに勧めた以上、自分でもいかなければ口だけになってしまう。今年は自由になる日があったので実現できた。

 石巻、南三陸、会津若松の様子はブログ「山寺日記」でも紹介しているが、来月改めて法話としてまとめてみたいと思っている。

2014-05-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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