おもてなしにだんだん
そう、最初に、出雲で全国大会が開催されるという話が持ち上がったのは、けっこう前の事です。平成21年に予定されてた大阪舞洲アリーナでの大会が新型インフルエンザの影響で中止になり、翌22年の開催となりました。そのため、22年に予定していた出雲大会は翌年の平成23年に開催することになったのです。しかし、そこで、起こったのが東日本大震災、曹洞宗では、全国大会の開催を中止し、震災復興に全力で取り組むことになりました。次の年は、5年に一度の記念大会ということで、60周年大会は千葉県の幕張メッセで開催されました。
さらに、25年は、東日本大震災三回忌法要を兼ねて宮城県での開催となりましたので、本当に待ちに待った島根県出雲カミアリーナでの開催となったという訳です。
地元島根の宗務所長さん始め、宗務所役職員の皆様、寺院、寺族の皆様にとりましても、満を持しての開催であり、感慨深いものであったと思います。
5月28日、茨城県宗務所梅花講の一行は、羽田空港から岡山空港へ飛び、バスで出雲大社へと向かしました。縁結びの神様として信仰を集める大社には、若い女性も大勢訪れていました。おりしも、その前日に、高円宮典子さまと千家国麿さんの婚約報道がなされたため、祝福ムード一色の出雲路でした。
29日は、全国大会二日目に参加し、全国から集まって来た方々と交流を深める事が出来ました。北海道第三宗務所で登壇奉詠された小・中学生講員、子供たちが着ていたのは、北海道らしいラベンダー色のTシャツです。実は、それを作製した寺族さんによると、私が巡回先でアドバイスしたことを参考に作ったとのことでした。そういえば、子供たちが登壇する時何を着たらいいでしょうね?という相談を受けた記憶がありました。その子供たちと一緒に記念撮影をさせてもらって大変うれしく感じ良い記念になりました。
アトラクションの石見神楽と閉会式が終わり、いよいよ退場の時間となりました。大勢が参加する全国大会ですので、退場には、長い時間がかかります。しかし、司会の人との会話で過ごすその時間も楽しいひと時です。 いよいよ茨城県が退場という時になりました。まだ残っていた地元の講員さんや、退場を待つ他県の講員さんが手を振っていました。外へ出るところでは、スタッフの皆さんが一人一人に声をかけて、見送ってくれました。おもてなしの心があらわれた挨拶は、本当に心に届くものだと改めて感じた次第です。
皆生温泉にもう一泊し、翌日は、足立美術館を見学し、横山大観の大作をたくさん観ました。茨城県出身の横山大観の作品に島根で出会ったわけですが、来月は、映画「天心」を通して、横山大観の生きたその時代について、綴ってみたいと思います。
全国大会の様子は、袋田の住職のブログ「山寺日記」やユーストリームで視ることができます。