月々の法話

月々の法話

花祭り!命の重さを感じる季節!


桜が咲くと思い出すのは、四年前の4月11日に起きた。袋田地区、諏訪神社の大祭で起きた交通事故です。五名もの尊い命が失われました。亡くなった方々は、私にとっても大切な地域の先輩であり、友人でした。 年月が流れると、人々の記憶はうすれ、悲しみも和らいでゆきます。しかし、大切な人を失い、人生を大きく変えられてしまった人達の苦悩はけっして消えることはありません。未だに遺族の方々は、事故現場の近くを通るだけで、事故当時を思い出し、胸が締め付けられるような苦しみを味わっているのです。 また、素朴なこの地域の人は、事故は加害者が一方的に悪いにも関わらず、「私にも何か責任があったのではないか!あの時違う行動をしていれば事故にあわずにすんだのではないか」と自分を責めてしまうのです。 私は、「そんなことは決してありません。悪いのは加害者であって、被害者にも、その家族にも何の落ち度もありません。胸をはってください。」と関係の皆さんには言っています。そして、事故の被害を乗り越えて、強く生きて行って頂きたいと思い、励まし、陰ながら応援しています。 お釈迦様は、すべての生きとしいけるすべての命の尊さを説きました。すべての命は、遥か昔から延々と続いてきた限りなく尊いものです。花祭り、誕生仏に甘茶をかけて、今一度命の大切さについて皆さんで話し合ってください。
2002-04-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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