月々の法話

月々の法話

慕古心


井の大本山永平寺では、9月29日の道元禅師七百五十回大遠忌の御正当の日を無事迎えることができました。僧俗約千名が法堂で、法要に参列されたそうです。 私も、24日朝の永平寺の本法要に参列する機会をえることができました。宮崎禅師様の御尊顔も間近に、拝顔し感激いたしたところです。また、禅師様が、僧堂での朝の坐禅を終え不老閣に戻られる姿も拝見しました。道元禅師の思想の基本は「修証一如」です。すなわち、修行は悟りを得る為の手段ではなく、修行する姿そのものが、悟りであるというのです。百歳を超えても、雲水とともに朝の3時に、僧堂に赴き、坐禅をする姿は「修証一如」を実践しているといえるでしょう。 私が、57年に永平寺安居中、禅師様は、監院の要職にありましたが、やはり朝の3時にはすでに坐禅を組んでおられました。薬石には、必ず湯むきトマトを大庫院で準備しお出ししていましたが、それも、長寿の秘訣の一つになったかもしれません。 私も、皆さんも、百二歳の禅師様から見ればまだまだ若いのですから元気を出して、人生を頑張りましょう!
2002-10-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

関連記事